バイク売却時に受け取ることができる自賠責保険の解約払戻金について解説したページの見出し画像


バイクを売る時に残っている自賠責保険ってどうなるの?

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「大事に乗ってきたバイクだから少しでも高く売りたい」
「少しでも損しないようにバイクを手放したい」


このように考えている人にぜひ知っておいてもらいたいのが「自賠責保険の解約返戻(へんれい)金」で、有効期限が残っている自賠責保険は保険会社に連絡し手続きすることで、残月数に応じた払い戻しを受けることも可能となっています。


このページでは自賠責保険の解約返戻金の請求方法、払い戻しの条件や金額などについてをとことん詳しく説明していきます。


併せて、自賠責保険の残ったバイクを買取業者に少しでも高く買取してもらうコツを紹介、払い戻しが本当に得なのかということについても解説していくのでぜひ最後まで読んでみてください。


    そもそも自賠責保険の解約払戻金って何?


    自賠責保険の解約払戻金がどんな制度なのか知るためには、まずは以下2点についてを理解しておく必要があります。


    自賠責保険は強制加入である

    自賠責保険(共済)とは


    自賠責保険(共済)は、交通事故による被害者を救済するため、加害者が負うべき経済的な負担を補てんすることにより、基本的な対人賠償を確保することを目的としており、原動機付自転車(原付)を含むすべての自動車に加入が義務付けられています。


    なお、無保険車による事故、ひき逃げ事故の被害者に対しては、政府保障事業によって、救済が図られています。


    引用元:国土交通省「自賠責保険ポータルサイト」


    バイクは排気量によって「原付」「軽二輪」「小型二輪」の3つに分類されますが、どれに当てはまろうとも、日本国内の公道を走行するためには必ず自賠責保険への加入が義務付けられており、いわゆる「強制保険」と呼ばれています。


    自賠責保険料は必ず前払いで支払っている

    保険料は異なりますが、自賠責保険の保険料は必ず先払いとなるので、今現在バイクに乗っているすべての人がすでに保険料を支払っている状態だと言えます。


    (※自賠責保険が残っている状態の中古車を購入した人も含む)



    自賠責保険の解約払戻金とは


    もし新車で車検があるバイクを購入したのであれば、新規登録時には37ヶ月の自賠責保険に加入し、その保険料は前払いで必ず支払うのですが、もしこのバイクを1年間乗った後に売却する場合には、未経過分の25ヶ月分の保険料を月割計算で払い戻すことが可能となります。


    自賠責保険の払い戻しを受けるための条件

    解約返戻金は自賠責保険の解約さえすれば、誰でも無条件に返金してもらえるわけではありません。


    解約しても1円もお金が返ってこないというケースだってあります。


    自賠責保険の解約返戻金を受け取るための2つの条件を確認しておきましょう。


    1ヶ月以上の保険未経過期間が残っていること

    まず第一条件として、自賠責保険の有効期限が最低でも1ヶ月以上残っていることが挙げられます。


    自賠責保険の解約返戻金は日割りではなく月割で計算されることになるため、1ヶ月に満たない日数分については切り捨てられてしまいます。


    少し気をつけておきたいのが、バイクの廃車の届出をしたからといって自賠責保険がストップされるということでないという点です。


    保険会社で解約手続きを行わない限り、自賠責保険の未経過期間は減っていきその分、受け取ることができる解約返戻金は減少していくことになります。


    バイクを廃車したことを証明できる書類を提出できること

    自賠責保険の解約返戻金の申請条件


    もし仮に自賠責保険が条件なく簡単に解約できてしまうと、保険未加入の状態で公道を走行する車両の増加に繋がり、事故発生時に被害者が補償を受けられないといった事態を招いてしまいます。


    そのため、自賠責保険の解約については「自動車損害賠償保証法」により次のように定められています。



    責任保険の契約の当事者は、次に掲げる場合に限り、責任保険の契約を解除することができる。(1号から3号は省略)4号 その他国土交通省令で定める場合


    1.登録自動車について、滅失等運行の用に供することをやめたことにより、抹消登録を受けた場合


    2.軽自動車又は二輪の小型自動車について、使用を廃止し、車両番号標を運輸支局長等又は軽自動車検査協会に提出した場合


    引用元:自動車損害賠償保障法


    加入している保険を解約することによって返戻金を受け取るという点では任意保険の解約返戻金と違いはないのですが、自賠責保険については理由なく無条件で解約することはできないようになっています。


    排気量によって書類の様式、廃車手続きほ方法は異なりますが、要は必ずバイクのナンバープレートを返納し公道の走行をできないようにしたことを証明する書類の提出が必須条件になるということは理解しておきましょう。


    解約返戻金の請求方法と提出が必要になる書類

    自賠責保険の解約返戻金の請求方法


    解約返戻金を請求するには各保険会社に用意される「自賠責保険承認請求書」への記入し、以下の書類と併せて提出する必要があります。


    • 自賠責保険証明書
    • 本人確認ができる公的証明書(運転免許証や健康保険証など)
    • ナンバープレートを返納・廃車したことが証明できる書類()
    • 保険標章(※)

    ※保険標章とはナンバープレートに貼ってあるステッカーのことです。
    廃車手続きの際には忘れずには忘れずに必ず剥がして保管しておく必要があります。


    保険会社に電話をかけ、自賠責保険の解約をしたい旨を伝えることで「自賠責保険承認請求書」を郵送で送ってもらうことも可能です。


    必要事項を記入、必要書類と併せて返送し手続きが完了すると、自身の銀行口座へと振込にて解約返戻金は払い戻されることになります。


    振込が実施されるまでの期間については各保険会社によっても異なりますが、だいたい書類の受付から10日前後は日数がかかってしまうことが多いと考えておきましょう。


    解約返戻金って具体的にはいくら返ってくるの?

    実際に戻ってくる自賠責保険の解約返戻金の金額は、バイクの排気量と解約日時点に残っている保険有効期間が何ヶ月残っているのかによって異なることになります。


    また、自賠責保険の保険料は毎年1月下旬にその年の4月1日以降の保険料についての検討が行われ、加入のタイミングによって支払う保険料が変わり、それにより解約返戻金の金額も変わります。


    以下表は平成25年4月〜平成29年3月の間に自賠責保険に加入した場合の解約返戻金の一例です。(離島は除く)


    小型二輪(250cc超)で37ヶ月の自賠責保険に加入していた場合
    保険残期間 払戻金額
    始期前解約 13,440円
    24ヶ月 8,170円
    12ヶ月 4,050円
    1ヶ月 340円

    軽二輪(125〜250cc)で60ヶ月の自賠責保険に加入していた場合
    保険残期間 払戻金額
    始期前解約 23,420円
    48ヶ月 18,550円
    36ヶ月 13,770円
    24ヶ月 9,090円
    12ヶ月 4,500円
    1ヶ月 380円

    原付(125cc以下)で60ヶ月の自賠責保険に加入していた場合
    保険残期間 払戻金額
    始期前解約 12,690円
    48ヶ月 10,050円
    36ヶ月 7,460円
    24ヶ月 4,920円
    12ヶ月 2,440円
    1ヶ月 2000円


    自賠責保険の返戻金は、単純な月割計算ではなく契約期間に応じた「短期料率」が適用されることになるので、60ヶ月で契約した人と24ヶ月で契約した人では、残っている保険有効期間が一緒でも、解約返戻金は異なります。


    払い戻しを受けることができる正確な金額については自身が加入している保険会社に電話で問い合わせ確認をするようにしてください。


    個人間で売却する場合に自賠責保険は払い戻しする方がお得?

    すでに支払っている保険料の払い戻しには得しかないように感じますが、売却するバイクの排気量、保険有効期限の残期間によっては自賠責保険はそのままで売ってしまったほうが逆に損をせずに済むケースもあります。


    車検が残っている小型二輪(250cc以上のバイク)を売る場合


    解約払戻金の請求は得策ではありません。


    車検が残っているバイクはそのままの状態で売却することをオススメします。


    個人間のバイクの売買では車検の有無は、売却価格に大きく影響を与える傾向にあり、当然ですが車検が残っていたそのまま乗れる状態の方が車検なしの状態に比べると高値で売りやすいです。


    特にヤフオクやメルカリなどでバイクを売るのであれば、その影響はより大きくなる傾向にあります。


    また、小型二輪の廃車手続きは陸運支局で行うことになるので、それに係る時間と手間を考えるとそのまま車検と自賠責をセットで、そのまま次のオーナーへと引き継いだほうがトータルお得です。


    事故などによりバイクそのものを廃車にする場合には、自賠責保険の解約返戻金の請求手続きを行うようにしましょう。


    軽二輪(125cc以上250cc以下のバイク)を売る場合


    自賠責保険の有効期間が1年未満なら解約払戻金の請求は割に合わない。


    廃車の手続きは陸運支局あるいは軽自動車協会で行うことになり、市役所などでは手続きすることができません。


    住んでいる地域にもよりますが、陸運支局や軽自動車協会は1県に1ヶ所しかないような場合もあります。


    当サイトの管理人ペイソンが住んでいる地域も県内に1箇所しか陸運支局がないので、125cc以上のバイクを廃車にしようと思ったら、片道クルマで1時間以上走ることになりほぼ半日潰れてしまいます。


    かかる労力と払い戻される金額を考えると、自賠責保険の有効期間が1年未満だというような場合には、「自賠責保険の有効期間アリ」という点をアピールポイントのひとつとしてそのままバイクを売る方が良いでしょう。


    原付(125cc以下のバイク)を売る場合


    125cc以下の原付バイクに限り、廃車手続きを市区町村の役所で簡単に行うことはできます。


    自賠責保険の有効期限が1年以上あり2,000円以上の払い戻しが受けられるのであれば割に合うでしょう。


    ヤフオクやメルカリなどで、バイクを売る場合には廃車証を車体と一緒に譲り渡すのが一般的な取引となります。


    原付バイクの廃車手続きは比較的労力も少なくすもので、廃車手続きと同時に解約返戻金の請求手続きを行うことをオススメします。


    自賠責保険の残ったバイクを業者に少しでも高く買取してもらうコツ!


    自賠責保険の残ったバイクを業者に少しでも高く買取してもらうコツ


    自賠責保険の解約返戻金は意外と知られていない仕組みで、多くの人が自賠責保険の有効期限が残っているバイクをそのまま売却してしまっています。


    が、このページを読んで頂いている皆さんは、すでに解約返戻金の仕組み、請求方法について知っている状態だと言え、それは買取業者の査定を受ける際に値上げ交渉の武器とすることができます。


    自賠責保険が残っているバイクを売却したいと考えている人は、以下の2点について知っておくことで買取価格の交渉を有利に進めることが可能となります。


    査定の際に解約返戻金についての説明がされることはない

    当たり前のことですが買取業者は少しでも安くバイクの買取を行いたいと考えています。


    自賠責保険が長く残っているバイクと全く残っていないバイクでは、わずかではありますが前者の自賠責保険が残っているバイクの方が買取業者にとってお得だと言えますが、できることなら同じ金額で買取りたいはずで、あえて自賠責保険の払い戻しが可能ということについて触れてくることはありません。


    廃車や名義変更など書類の手続きは無料で買取業者が行ってくれる

    バイク王やバイクランド、バイクボーイなどの大手買取業者で、廃車や名義変更など書類の手続きにかかる費用を別途請求されることはありません。


    名義変更や廃車の手続きは基本的に無料で代行されるものなので、もし仮にそのような費用を請求されるような場合にはその買取業者への売却は辞めておくべきです。


    査定終了後に自賠責保険の解約返戻金について問い合わせてみる


    ここから先は車両の状態、買取業者、査定員の判断などによって結果は異なりますが、有効期間が残っている自賠責保険の「買い上げ」という形で買取金額がUPすることもあります。


    たった一言の交渉で、自分自身で解約返戻金の請求手続きを行う必要もなくなり、払い戻し金相当額の値上げができればメチャクチャお得ですよね。


    また、もし最初に提示された査定額以上の買取は難しいと判断されてしまった場合でも、無料で廃車証を受け取ることができるので、あとは保険会社に解約返戻金の請求をするだけでOK。


    解約返戻金の請求に必要なすべての手続きを自分で行うのに比べると随分と楽になります。


    交渉の結果、どちらに転んだとしても損することがないので、買取業者にバイクを売る場合には必ず解約返戻金についての問い合わせをしてみるようにしましょう。


    バイクを売る時の自賠責保険「解約返戻金」についてのまとめ

    最後に自賠責保険の解約返戻金について最低限知っておきたいポイントをかんたんにまとめました。


    解約返戻金の請求にはバイクの廃車証が必要となる
    125cc以上のバイクの廃車手続きは手間と時間がかかってしまう
    払い戻される金額は実はそんなに多くはない
    買取業者なら廃車の手続きは無料で代行してくれる

    ヤフオクやメルカリなどを利用して個人間でバイクを売りたいと考えている人は、解約返戻金の請求にかかる労力と払い戻される金額のバランスを考慮して残っている自賠責保険をどう扱うのか判断するようにしてください。


    個人的には125cc以上のバイクの場合は廃車手続きがメンドウなので、自賠責保険が残っているという点をバイクのアピールポイントとしてそのまま売却してしまうほうが良いのではないかと考えています。


    次に買取業者にバイクを売ることを検討している人ですが、査定の際には、残っている自賠責保険がどう扱われるのかを確認、解約返戻金の請求を検討していることを必ず査定員に伝えるようにしましょう。


    たった一言の交渉でバイクの買取価格UPに繋がります。


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